親指シフト入力最適化のために自作キーボードMint60を作るまで

完成したMint60
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親指シフトについて

日本語入力には色々方法があり、一般的に使われるローマ字入力や、かな入力に加えて、親指シフト入力というものがあります。これは左右の親指にそれぞれシフトキーを割り当てて、それぞれの親指を押した時に、キーの入力する文字を変化させる方法です。わたしは下のブログ記事にありますが、2014年に始めました。最初の1ヶ月くらいはローマ字入力よりかなり遅くても無理して使ったいたのですが、1ヶ月くらいでそれほど変わらないスピードになり、1年くらいでローマ字入力よりも早くなりました。

親指シフトをほぼ5年使った今の感想としては、キーの入力回数が少ないので、疲れないのが一番大きいですね。時々、iPadなどで、まとまった時間ローマ字入力を使うと、腱鞘炎まではいかないのですが、手首や指が疲れたなと感じます。スピードは手先の器用さも関係あると思うのですが、もともとローマ字入力も早くないので、親指シフトにしても、すごく早いというわけではありません。

e-typing でローマ字入力で、230前後、親指シフトで280前後というところです。
インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピング

それでも、楽に日本語入力ができるので、できれば長時間入力するときは親指シフトを使いたいので、今はMac, Windowsを併用していますが、どちらにも親指シフト環境を作っています。

使っているソフトは以下の通りです。

Mac

  1. Karabiner – Software for macOS
  2. Lacaille – 親指シフト for macOS

Windows

  1. Karabiner – Software for macOS
  2. Lacaille – 親指シフト for macOS

MacとWindowsのノートPCを並べて使っているので、キーボードとトラックボールに関しては共有するためにエレコムのKVMスイッチを使っています。

親指シフト右スペースキー問題

親指シフトを使うとなると、右手と左手の親指に別のキーをアサインする必要があります。基本的にキーボードはどんなものでも(内蔵キーボードでもOK)使えるのですが、私はプログラミングで使いやすい、英語キーボードを使っています。

日本語キーボードは真ん中のスペースキーが短いので、真ん中のスペースキーを左親指のシフトキー、かなキー(Windowsでは変換キー)を右親指のシフトキーとすれば、あまり違和感なく親指シフトを行うことができます。それでも親指が少し巻いた感じになり、右手Jのキーをずらして、Kに人先指をおく、ORZ配列を使う人もいます。ただ、ぼくはホームポジションの手先の感覚がなくなるのも困りますし、記号などやはり印字が完全になくなるのは使いにくいので、ORZ配列にはしませんでした。日本語キーボードを外部接続して使っていた時期もあるのですが、PCがノートPCを使っていて、ノートPCは英語配列で、やはりプログラミングを行うときは、記号が分かりやすい英語配列が使いやすいので、日本語キーボードには移行しませんでした。

英語キーボード問題

英語キーボードですが、コロンとセミコロンが同じ位置だったり、カッコが横で対応していたりして、プログラミングをするのにとても分かりやすい配列となっています。日本語で言う、Macのかな、英数キーがないのですが、Karabinarを使って、左右のCommandキーを、単体で押したときにかな、英数キーの振る舞いをするようにすることによって、全く問題なく使用することができます。ローマ字入力だけの場合は、それで全く問題ないのですが、親指シフトを使用するとなると、スペースキーの大きさが問題となります。短時間であれば、右コマンドキーを右親指シフトキーに設定して親指シフトをすることができますが、右親指をかなり内側に巻き込まないといけないのできつい体制となります。

そこで左右分割キーボードを使ってみることにしました。

左右分割キーボードについて

左右分割キーボードであれば、右左のキーを別のものとしてマッピングできるのものを探せば、右親指シフトとして使えると思って探してみました。実際は分割しているものでも、右のスペースキーと左のスペースキーを別のキーにマッピングすることができるものは少ないです。最初に使ってみたのが、Kinnesis Freestyle Edge キーボードです。

このキーボードはメカニカルでボタンごとに機能を割り当てもできるので、重宝して使っていたのですが、サイズが大きく、ちょっと外出や数日旅行に行く時などに持っていくのがとても大変でした。CherryMXの銀軸を使っているので、音はあまりしないものの、それでもカチャカチャいうため、デスクの周りの人からは少しうるさがれる感じでした。プログラマブルとはいえ、FNキーによるレイヤー機能などはあまり充実しておらず、あくまでもマッピングを変えられるキーボードという感じでした。

続いて試したのがKoolertronメカニカル分割キーボードです。

これに関してはほぼすべてのキーのマッピングを調整できますし、FNキー、FN2キーそれぞれでキーの動作を変えることができるので、親指シフトにもとても使いやすいキーボードです。ほぼ問題なく使えるのですが、いくつか不具合的な問題もありました。MacとWindowsでUSBの接続方式が違うことや、左右の連結がうまくいかず、左側のキーボードで押したFNキーの機能を右側のキーボードでうまく使えなかったり、ライトのオンオフやマウス動作のキーを割りあてるのに文字入力のキー+FNキーを使えなかったりです。

このキーボードを使い始めて便利だと気が付いたのが、FNキー+JKLIキーの組み合わせを矢印キーにマッピングすることです。そうすることによって、矢印キーを使用するのに右下に手を動かさなくてよくなり、ホームポジションのまま、矢印の操作も行えるようになりました。ただ、矢印といっても、シフトと組み合わせたり、コマンドキーやコントロールキーと組み合わせたりするショートカットがあり、それに関しては、FN+Command+Kなどの3つ以上のコンビネーションになるため、まだ少し考えながら使わないといけないことがあります。

左右分割キーボード自体はもともと左右の距離を離せるため、肩が窮屈にならず、体勢が無理ないものになるため、腱鞘炎になりにくい、疲れにくいという利点があるようです。もともとシフトキーを分割させたいという動機で使用し始めたものの、なれると体勢が楽である利点も感じるようになってきて、通常の一体キーボードを使っているとちょっと苦しいなと思うようになってきました。その意味でもこれから使うキーボードは分割キーボード縛りになってしまうかなと感じています。

メカニカルキーボードの音の問題

Koolertronのキーボードで感じた最大の問題は音の問題です。自宅で作業するときに使うと赤軸がかなりカチャカチャうるさく、夜にタイピングをしたりスカイプミーティングで自分のタイピング音がうるさく感じたりすることがあり、これはどうにかしないといけないなと感じました。かといって、ノートの本体のキーボードも使いたくありません。

ここまでキーボードに関していろいろ調査したり試したりしているとどうしても目に入るのが最近の自作キーボードブームで、自分でキーボードを作っている方の情報が目に入ってきます。どうもソフトもオープンソースのものがあり、スイッチも自由に変えられ、静音スイッチというものもあると。それで秋葉原の自作キーボード専門店の遊舎工房に行ってみました。
遊舎工房 | 自作キーボード&レーザーカット&UVプリント

使って試してみて驚いたのが、静音キーボードの静かさ、カチャカチャ音は全くせず、すこすこ音はしますが、本当に静かです。使っているMacBookProのキーボードより静かに感じます。

それで、子供の時に電子工作も好きだったのでキーボードを作ってみようと決心しました。

自作キーボードを選ぶにあたっての条件など

自作キーボードは調べたら本当にたくさんあって、工作の難易度もいろいろであることが分かりました。それで、自作するキーボードの条件は以下のものとしました。

  • 初心者でもできる比較的シンプルな工作のもの
  • 左手の最下段に少なくとも5つキーがあるもの(結構4つのものが多い)
  • 持ち運びもあることを考えてそこまで大きくないもの
  • (これは最後まで悩みましたが)ノートPCのキーボードも時々使うことを考えて、記号キー(アルファベットの右側)のレイアウトが通常のキーボードと似ていること

そうするとほぼ選択肢は絞られて、最近では一番メジャーなMint60を作ることに決めました。

Mint60のご紹介 – ゆかりメモ

今は、Mint60の組み立てや設定が終わって無事使い始めることができている状態なのですが、組み立てや親指シフトでどんな設定で使っているかについてもまた書ければと思います。

完成したMint60
完成したMint60

[追記 2019/7/8 続編書きました]

なかなか大変だったMint60の組み立てと注意点

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