はじめに
本日、2011年7月20日に、OSX 10.7 Lion がリリースされました。200以上の新機能が追加され、iOS、特にiPadの使い勝手からの多くのフィードバックが含まれています。
iPadがMacより大きな事業に【湯川】 : TechWave こちらの記事にあるように、iPadの方が、もはやMacよりも大きな事業になっているので、そちらの使い勝手に、Macを会わせるのも当然の事かもしれません。
Appleは、古い機能の切り捨てをばっさりと行う事でも知られています。今回のLionでは、Rosettaという、旧CPUの、PowerPCのコードを変換して実行するアプリが削除されました。それによる影響の一つが、InDesignプラグインのビルドに影響していましたので、備忘として記録しています。
Indesign Plugin Development, Iphone Ipad Mobile Game Application J-Tech Creations J-Techは、InDesignのプラグインの開発も行っています。Lionの環境で、わたしたちが使用している、InDesign CS4のプラグインのテストを行ったところ、既にビルドされたプラグインに関しては、InDesign CS4とともに、問題なく動作しました。
しかし、Lionを使用して、ビルドする時に問題が発生しました。まず、これはSnow Leopardでも共通なのですが、InDesign CS4のプラグインのビルドには、Gcc4.0と、OSX 10.4 Libraryが必要なので、XCode3.2.6が必要になります。こちらは、Lionでも問題なく動きました。
しかし、ビルドの後にシェルスクリプトが走る設定になっているのですが、ここで使用している、 odfrc-cmd というコマンドが、どうも、PPCコマンドのようです。開発用に使われているコマンドで、リソースなどを作成するコマンドのようですが、それがLionで動かなくなったため、ビルドが出来なくなっています。
エラーの内容はこのようなものです
テキストボックス
[sourcecode]
You can’t open the application odfrc-cmd because PowerPC applications are no longer supported.
[/sourcecode]
ビルドエラー
[sourcecode]
PhaseScriptExecution ../../../source/sdksamples/framelabel/FrmLbl.fr
cd /id6sdk/build/mac/prj
… 中略
/bin/sh -c "../../../devtools/bin/odfrc-cmd -d DEBUG -d MACINTOSH -d __GNUC__ -o \"$REZ_COLLECTOR_DIR/$INPUT_FILE_NAME.rsrc\" \"$INPUT_FILE_PATH\""
Command /bin/sh failed with exit code 2
[/sourcecode]
このような状況で、InDesignのプラグインをビルド出来ないため、別HDDに、とりあえずSnow Leopardをクリーンインストールして、ビルド環境を作っておきたいと思います。
Appleが、$5くらいで、Lion用のRosettaを、MacAppStoreで配付してくれたら嬉しいのですが。