本を執筆しました-iOS5プログラミングブック

iOS5プログラミングブック
iOS5プログラミングブック

ついに、6月8日に私も執筆に参加させていただいたiOS5プログラミングブックが発売されます。
私にとって初めて執筆させていただいた本で、校正作業もほぼ終わり、ほっとしているところです。豪華な執筆陣、
KatokichiSoft (hkato193)
sonson (sonson_twit)
Hiroyuki-Fujikawa.HD (cqa02303)
Natsuko Nishikata (natsun_happy)
Yusuke Sekikawa (yusukesekikawa)
に私が加わらせていただきました。
Tomohisa Takaoka (tomohisa)
私が担当させていただいたのは、6章のTwitterフレームワークの章と、7章のiOSのセキュリティの章です。この部分の詳細の目次を公開します。

  • CHAPTER 6 Twitter フレームワーク
  • 6章は、Twitterフレームワークです。非常に簡単に使う事の出来るTwitterフレームワークですが、情報が一つにまとまっていないという問題があります。Appleのサイトを見ただけでも、Twitterの開発者向けサイトを見ただけでも足りませんし、Stackoverflowにしか載っていないようなバグのレポートもあります。この章では単純な使い方、ライブラリのリファレンスというよりも、実際に使って、つまずいたり、疑問に思う前に解決出来る事を目指して書きました。例えば、ツイッターアカウントを設定せずに、ツイートしようとしたらどうなるのかとか、アプリ名称に出てくる名称はどうなるのか、などです。これで、アプリ開発の時間を一時間でも節約するのに助けになれればと思っています。

  • 6-1|Twitterフレームワークの概要
  • 6-1-1│おもなクラス
  • 6-1-2│Twitterフレームワークではできないこと
  • 6-1-3│投稿画面に表示されるソフトウェア名称
  • 6-2| TWTweetComposeViewController Book による投稿
  • 6-2-1|Twitter使用の準備
  • 6-2-2|利用可能状態のチェック
  • 6-2-3│投稿画面の表示と投稿
  • 6-2-4│画像・URL・デフォルトテキストの追加
  • 6-3|TWRequestによるデータの取得・投稿
  • 6-3-1│Accountsフレームワークによるアカウント操作
  • 6-3-1-1 Accountsフレームワークの概要
  • 6-3-1-2 おもなクラス
  • 6-3-1-3 指定タイプのアカウントへのアクセス権取得
  • 6-3-1-4 アカウントへのアクセス
  • 6-3-1-5 iOSへのアカウント情報の追加
  • 6-3-1-6 Accountsフレームワーク使用上の注意
  • 6-3-2│TWRequestクラスによるタイムライン、リスト等の取得
  • 6-3-2-1 TWRequestクラスの概要
  • 6-3-2-2 TWRequestクラスのプロパティ
  • 6-3-2-3 リクエストの送信
  • 6-3-2-4 マルチパートデータの送信
  • 6-3-2-5 NSURLConnectionを使用したStreamAPIへのアクセス
  • 6-4 Twitterフレームワークの機能 補完
  • 6-4-1│DMとデバイスへのプッシュ通知
  • 6-4-2│Reverse Auth
  • 6-4-3│Twitterフレームワークのまとめ
  • CHAPTER 7 iOS 5のセキュリティ
  • 7章は、コードによる解説というよりも、セキュリティの概観が出来る事を目指しています。紙面は約10ページなので、これを元に、安全にデータを保存するための技術の概要をつかむ助けが出来ればと思い、書きました。

  • 7-1 iOS5のセキュリティ概要
  • 7-2 ネットワークのセキュリティ
  • 7-2-1 TLS を用いた通信
  • コラム:内部処理で使用されるTLSのバージョン
  • 7-2-2 GSS-APIを用いた認証、通信
  • 7-3 デバイスのセキュリティ
  • 7-3-1|デバイスのセキュリティの基礎
  • 7-3-2|フォルダ内のファイルアクセス
  • 7-3-2-1 バックグラウンドでのファイルアクセスが不要な場合
  • 7-3-2-2 バックグランドでのファイルアクセスが必要な場合
  • 7-3-2-3 SQLiteを使用する場合のデータ保護
  • 7-3-2-4 Core Data を使用する場合のデータ保護
  • 7-4 キーチェーンを用いた機密情報 の保護

このように、初めて書籍の執筆をさせていただいたのですが、企画しているときは、これを書けばいい、あれを書けばいいとかなり楽観的に感じていたのですが、いざキーボードに向かうと、指が全く動かなくて、困りました。というのも、この本のiOS4版も含めて、iOS5プログラミングブックの目標は、単にリファレンスをまとめたものではなくて、iOSプログラミングを実践するにあたって直面する問題に対処するための解決を早める助けになる情報を提供する必要があります。そのためには、まず実際にアプリを作ってみて、動かしてみて、おかしな動きを見つけて、リファレンスを調べ、Stackoverflowで検索し、さらに実践してみて解決した情報を書く必要があるというプレッシャーで、全然執筆が進みませんでした。

実際、Twitterフレームワークも、触ってみると突っかかりどころがいろいろあり、執筆をしていろいろな点を学ぶことが出来ました。また、執筆の最中に、藤川さんHiroyuki-Fujikawa.HD (cqa02303)が、ストリーミングAPIのサンプルコードを提供してくださって、ストリーミングの基本プログラムという、マニアックなプログラムもサンプルに入れることが出来ました。

その藤川さんのサンプルプログラムを動かしてみて、このストリーミングを新しいiPad一面に表示させてみたいと作り始めたのが、TweetOverviewです。

TweetOverview ツイート俯瞰デスクサイドアプリ (Version 1.0.3) App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料
デベロッパ名: J-Tech Creations, Inc.
リリース日: 2012/04/23
対応デバイス: iPod touch (3rd Gen) / iPad Wi-Fi / iPhone 4 / iPad Wi-Fi+3G / iPad 2 Wi-Fi+3G / iPhone 3GS / iPod touch (4th Gen) / iPad 2 Wi-Fi
現Ver.の平均評価: (無し / 0件の評価)
通算の平均評価: (4.0 / 4件の評価)
Game Center: 非対応
 

執筆中にたまった、コードを書きたいという鬱憤をはらす様に、執筆がひと段落した後に、一気に作り上げました。アプリのよいアイディアを頂いた、藤川さんに感謝です。また、TweetOverviewの、横にスクロールするテーブルビューのアイディアは、以前の勉強会で、Kishikawa Katsumi (k_katsumi) さん がいっていた、テーブルを横にして、内容も回転させて横スクロールするアイディアを応用させていただきました。こちらにも感謝です。

また、執筆の際に非常に勉強になったのが、分かりやすく、伝わる文章の書き方です。私の書いた下書きを、KatokichiSoft (hkato193)さんが、校正してくださるのですが、DIFFでどこを修正したか分からないくらい、大幅に修正してくださいました。内容を追加してくださったというよりも、分かりやすく、伝わる様に順番を入れ替えて説明してくださったのですが、修正前の分と、修正後の分を見ると、これが非常に分かりやすく、伝わる文章なりました。この辺の表現力、文章力はさすが親方と呼ばれるだけの方だと、非常に尊敬しました。

私が執筆したのは一部、約40ページで、後300ページ以上、他の豪華な執筆陣の、読み応えのある項目があり,本当にただのリファレンスではなくて、実際につまずくところを先回りして、時間を節約してくれる内容で、非常にオススメです。既に絶賛予約中(Amazonプログラミング部門で2位にもなりました)。是非、お手に取ってご覧頂ければと思います。

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